噛みしめ癖に気づいてから変わった私のオーラルケア選び
数年前まで、私は自分の歯と歯ぐきについて、あまり深く考えたことがありませんでした。定期検診に行っても、軽い注意はされるものの「まあこんなものかな」と流していて、歯みがきも毎日のルーティンのひとつ、くらいの感覚だったと思います。
転機になったのは、あるとき歯医者さんで「奥歯のすり減りが少し気になります」と言われたことでした。原因を聞いてみると、どうやら眠っている間の食いしばりや、日中の噛みしめ癖が影響している可能性があるとのことでした。そのとき初めて、自分が無意識のうちに歯に負担をかけていたことに気づきました。
それ以来、噛みしめ癖を意識するようになったのと同時に、「今の歯の状態を少しでも長く保ちたい」という気持ちが強くなりました。そこから、歯みがき粉やフロスだけでなく、歯ブラシそのものの選び方にも興味を持つようになりました。
最初は、いつも立ち寄る量販店で、売れ筋コーナーに並んでいるものをいくつか試しました。毛先が細いタイプや、ヘッドが極端に小さいタイプ、持ち手が曲がっているものなど、形状もコンセプトもさまざまで、どれもそれなりに理由があるのだろうと感じました。ただ、しばらく使ってみると、私の場合は「磨き残し」と「歯ぐきへの当たり方」が特に気になるポイントなのだと分かってきました。
もともと力を入れてしまうクセがあり、硬めのブラシだと歯ぐきがヒリヒリしやすくなります。一方で、やわらかすぎると今度は汚れが落ちているのかが不安になり、つい長時間こすってしまうという悪循環になりがちでした。そんな状態が続き、「道具選びそのものを、もう少し丁寧に考えた方がいいのでは」と感じ始めました。
その頃から、個人のブログや体験談をよく読むようになりました。メーカーの公式情報だけでなく、実際に使った人がどんな歯の状態で、どんなふうに感じたのかが書かれている文章は、自分の悩みに重ねやすく、とても参考になります。特に、「最初はこう感じたけれど、数週間使ってみたら印象が変わった」といった時間軸のある話は、自分が使ったときのイメージも湧きやすいです。
ある日、SNSで知人が「最近、ちょっと変わった歯ブラシを使ってみている」と投稿していて、そのコメント欄から、いわゆる“劇的な変化”を連想させる名前の歯ブラシがいくつか話題に上がっていました。中でも「奇跡の歯ブラシ」という名前は一度聞くと忘れにくく、つい検索してしまいました。同じ名称で紹介している人もいれば、似たコンセプトの商品と並べて語っている人もいて、眺めているうちに、いろいろな選び方があるのだと感じました。
個人のブログを読んでいると、「奇跡の歯ブラシ」を使ってみた方が、購入先や使い始めたきっかけ、ドラッグストアで見かける一般的な商品との違いなどを、落ち着いたトーンでまとめている記事に出会いました。具体的な感想だけでなく、「こういう人には合うかもしれない」「こういう癖がある場合は気をつけた方がいいかもしれない」といった、自分ごととして考えやすい視点が多く、私自身の状況と照らし合わせるうえで参考になりました。そのとき読んだ体験談がこちらです。 https://note.com/mika_lifehint/n/n8b786cd33edd
その記事をきっかけに、私は「どの歯ブラシが優れているか」という発想よりも、「自分の歯と暮らし方に合っているか」という視点で見るようになりました。例えば、私は夜遅くまで仕事をする日が多く、帰宅してから長時間かけてケアをする余裕がないことが多いです。そのため、短い時間でもある程度満足感が得られることが、道具選びのひとつの目安になりました。
また、噛みしめ癖の影響で、特定の歯に負担がかかりやすいと指摘されてからは、その部分だけを意識的にやさしく磨くようになりました。そこで役に立っているのが、ヘッドが小さめで、細かく動かしやすいタイプのブラシです。力を抜いて細かく動かすことで、歯ぐきへの刺激を抑えつつ、歯と歯の境目に毛先を届かせやすくなったように感じています。
とはいえ、使い始めた直後から劇的な変化を感じるわけではなく、「あれ、前より朝の口の中が重くない気がする」といった、ささやかな差の積み重ねでした。時々サボって以前のブラシに戻すと、逆にその違いが分かりやすくなることもあり、「自分にはこのバランスが合っているのかもしれない」と少しずつ確信めいた感覚が出てきました。
面白いと感じるのは、年齢や生活の変化によって、求める条件も少しずつ変わっていくことです。若い頃は、見た目のデザインや持ちやすさを優先していましたが、今は歯ぐきの状態や、翌朝の口の中の感覚の方が気になります。将来、もっと年齢を重ねたら、また別のポイントを重視するようになるのだろうと思っています。
最近は、友人同士の雑談でも、オーラルケアの話題が出ることがあります。「電動にしてみたけれど手みがきに戻した」「子どもと一緒に仕上げみがきをするようになって、自分のブラシも見直した」など、人の数だけストーリーがあり、その中で思いがけないヒントをもらえることもあります。自分が悩んでいるポイントを共有すると、「それならこういうタイプが合うかもしれないよ」と教えてもらえることもあり、選択肢の幅が広がりました。
こうした経験を通じて感じるのは、歯ブラシ選びは一度決めたら終わりではなく、定期的に見直していくものなのだということです。歯の状態も生活も少しずつ変わっていくので、「今の自分」にフィットしているかどうかを、ときどき立ち止まって確かめることが大切なのだと思います。
これからも私は、歯医者さんでの定期検診のフィードバックや、個人の体験談、身近な人の感想などを参考にしながら、自分なりのペースでオーラルケアの道具を選んでいくつもりです。完璧を目指すというより、「無理なく続けられて、少しだけ安心できる状態」を積み重ねていくことが、長い目で見たときに、自分にとって心地よい付き合い方なのではないかと感じています。
